中学生の塾の選び方と利用法

塾を選ぶ

 

塾選びで迷っている中学生や保護者の方に、塾の選び方や選ぶポイントを紹介します。

 

まずは、集団と個別の2つに大別して比較してみます。

 

集団塾、個別指導塾、それぞれ特徴、良い点と悪い点がありますし、塾にいけば必ず成績が上がるとも限りません。

 

学習塾についての知識をたくさん身に付けて、お子さんのためになる塾選びをしたいですね。

 

 

集団塾の特徴とメリット・デメリット

 

集団指導

 

集団の一斉指導塾は学校と同じような、教室での授業型の学習です。

 

先生が黒板を使って説明し、生徒が説明や解説を聞くという形式です。

 

カリスマ先生、熱血指導で有名な塾が多いですね。

 

集団指導の良い面をみてみましょう。

 

    <集団塾のメリット>
  • 先生が分かりやすい授業でグイグイ引っ張っていく点
  • 成績順に座席が決まるなど、競争意識をあおる点
  • 志望校のレベルによるクラス分けなどがあり、
  • 仲間意識や一体感が出やすい。

 

    <集団塾のデメリット>
  • 積極的な子でないと質問がしにくい。
  • 一人一人の生徒の特徴に合わせてもらえない。
  • 科目選択の自由がきかない。
  • ある程度の学力がないとついていけない。

 

集団行動のメリット・デメリットと同じと考えてください。

 

※ メリット・デメリットは一般的な場合をあげてあります。

 

個別指導塾のメリット・デメリット

 

個別指導塾

 

次に個別指導の特徴をみてみましょう。

 

最近は集団指導より、個別塾が圧倒的に多いですね。

 

個別指導といっても、先生対生徒が、1対1、1対2、1対3など「個別」の定義はさまざまです。

 

家庭教師は「究極の個別」と言ってよいでしょう。

 

また、公文式のように一つの教室にいろいろな学年の生徒が集まり、プリントはそれぞれの学力に合わせてある場合も、個別と言われます。

 

個別指導のメリット・デメリットを考えてみましょう。

 

    <個別指導のメリット>
  • 一人ひとりの学力に合わせた指導
  • 消極的な子でも質問がしやすい
  • わからないところまで戻れる
  • 科目や時間の自由度が高い

 

    <個別指導のデメリット>
  • 講師は大学生が多い
  • こどもが先生に依存しやすい
  • 集団に比べて費用が高い
  • 競争意識が育ちにくい

 

個別指導塾は増える一方ですが、人手不足もあります。

 

プロの先生ばかりならいいですが、やはり大学生のアリバイト先生中心です。

 

※ 一般的な場合をあげています。

 

塾選びの大切なポイント

 

塾で勉強

 

一斉指導、個別指導、どちらにもメリットとデメリットがあります。

 

それでは、塾選びのポイントは何でしょうか。

 

私は長く進学塾を経営していますが、塾選びで大切なポイントは塾がその子にあっているかどうかです。

 

例えば、内気な子が一斉指導の塾に通っても雰囲気や授業スピードに圧倒だれるばかりでしょう。

 

体育形でみんなでがんばることを望んでいる子なのに、静かな個別指導の先生では物足りないこともあります。

 

塾は本人と先生(指導法)との一番大切で相性がよければ集団とか個別の区別なく、成績が伸びます。

 

逆に、相性が悪いと伸びる子も伸びません。

 

それでは、どうやって相性の良い塾をえらべばいいでしょうか?

 

家族で考えを出しあってみましょう

 

家族で話し合い

 

本人と保護者さまで「どんな塾が向いているか」十分な話し合いが必要です。

 

保護者様は親として塾に望むことがあると思います。

 

成績向上はもちろんですが、成績向上といってもさまざまです。

 

  • 平均点ぐらいだから上位を目指してほしい
  • せめて平均をとってほしい
  • 受験だからバリバリ勉強させてほしい
  • 家から近い公立高校に進む成績を

 

親としてほかにも条件があると思います。

  • 家から自分で通える距離がいい。
  • 友達といっしょではダメだと思う。
  • できればあまりお金がかからないほうがいい。

 

一方、お子さん自身もいろいろな要望や本人の性格があるはずです。

  • 苦手な数学だけなんとかしたい。
  • 質問が気軽にできるのがいい
  • 男の先生はイヤ。女の先生がいい

 

一枚の紙を用意してそれぞれの希望を箇条書きにするのもいいでしょう。

 

塾へ行くとお金もかかります。

 

親子の話し合いを十分にもちましょう。

 

本人の希望を尊重しましょう

 

塾選びで失敗する原因の一つに、親が先走りしすぎることがあります。

 

私の塾の無料体験にも、自分の意志ではなく「親が行けと言ったから体験に来た」という子がいます。

 

イヤイヤ勉強している子は、絶対と言っていいほど成績が伸びません。

 

無理に連れて行っても効果ナシと理解してください。

 

まずは、お子さんの意志があるかどうか確かめてください。

 

「絶対に塾は行きたくない」と言うお子さんに対しては、今はまだ機が熟していないと割り切りましょう。

 

一方で、塾に行かない場合に勉強はどうするのか、自分で考えさせて勉強方法を聞きましょう。

 

塾で伸びない場合と伸びる塾の特徴はこちら

 

無料体験学習は必修

 

塾の体験

 

家族でお互いの意見を出し合ったら、塾の候補をしぼっていきます。

 

候補を2つか3つに絞ったら必ず全部体験学習を受けてみてください。

 

  • チラシで見た印象と違っていた
  • ウワサで聞いたのとちがった
  • うるさくて勉強できなかった

 

このような感想は珍しいことではありません。

 

体験学習は必ず受けてみましょう。

 

体験が終わったら、宿題はこなしていけそうかなど通塾を続けられそうか検討してください。

 

学習塾はスポーツと似ていて、継続することで効果が出てきます。

 

急に運動神経がよくなったり、短期間で得意になることはありません。

 

3ヶ月くらいたった頃に、じわじわ成果が出てくると考えてください。

 

3か月〜半年たって成績が上がったら、子どもと塾の相性が良く、塾選びは成功です。

 

塾に行かずに成績を上げるマニュアルはこちら

中学生の学習塾について|良い塾の選び方は?記事一覧

塾(学習塾)に通っているのに、効果がない時はどうしたらよいでしょうか?塾がうちの子に合わないのか?勉強のやり方がわるいのか?もっと回数を増やした方がいいのか?送り迎えや月謝の負担もあるので、不安になりますよね?高校受験塾を経営している私なりの、塾で成績が上がらないときの原因と対処法を紹介します。保護者様:これは避けてください最初に、これだけはやめたほうがよいことを伝えます。それは、しょっちゅう塾を...

お子さんが中学生になると、塾へ通わせようか?と悩む保護者の方も多いですね。中学生に塾は必要?中3生はいつから塾に通えばいいか?中1・中2は塾が必要な場合は?これらを考えてみましたので、参考になさってください。中学生の何割が塾に通っている?平成28年に文部科学省が発表した通塾率のデータです。公立の中学生の約7割、私立で約5割のお子さんが、塾に通っています。もちろん、都市部と地方の差はあるでしょう。ま...

塾をやめようかと考えているけど、迷っている。辞めたら、全然勉強しなくなるのではないか?もっと成績が下がるかもしれない。違約金を取られるのではないか?辞めるときの言い方がわからない理由は何にすればいいか?いろいろなことを考えてしまうと思います。こんなときは塾を辞める(変える)ほうがいい通っている塾を辞めようか迷っている方へ。私は塾経営者ですが、私から見ても以下の場合は塾を辞めてもいいと思います。他の...

私は中学生対象の進学塾で教えていますが、事前面談で学校と塾を両立できるか不安に感じる親子さんがいます。学校の勉強や部活動で忙しいのに、塾に通って大丈夫か心配なんですね。また、他の塾に通っていたけど宿題の量が多すぎて辞めたという話もききます。どうすれば塾と学校の両立ができるでしょうか?また、学校と塾のどちらを優先しべきでしょうか?学校も塾も両方大切学校の塾の両方に通うと、毎日の生活が忙しくなるのは間...

「社会は暗記教科だけど、塾で習うと効果はあるのか?」このようなご相談をいただきました。社会は暗記教科だから、自分で勉強してわざわざ塾で習う必要はないと思うかもしれませんね。結論から言いますと、社会も塾で学ぶ意味や効果は大いにあります。理由が3つあります。1、暗記なので繰り返すとよい中学校の社会のテストは、約60点分が用語暗記です。暗記していれば解答できる問題です。塾で1回習って覚え、学校でも覚えれ...

TOPへ